アーティスト・草野絵美が実体験から語る「コロナ禍にNFTに音楽を出品したら…」
音楽ユニットのボーカルで東京藝術大学非常勤講師なども務める草野絵美さん。「コロナ禍で発表の場を失っていたときに、SNSのクラブハウスでNFTがあると知って、自分の音楽作品を出品してみました」
自作曲のリミックスを出品するとすぐに購入希望者が。支払いは暗号資産で
ある曲のリミックスをNFT化、出品したところすぐに購入希望者が現れた。購入額は暗号資産(仮想通貨)で支払われた。「NFTとはデジタルデータに対してオリジナルであると価値証明がされるデジタルアートです」
誰でも参加でき、転売で価値が上がるNFT。小学生の作品が転売されて180万円に!
草野さんの小学生の長男もNFTデビューし、アート界話題の人物に。「あらゆるものをゾンビ化してドット絵に描くプロジェクトで。はじめ約2千円で売っていたのが、転売されてなんと180万円にもなりました」
アーティストはバズらないと食べていけなかった→NFTでアートが変わった
「今まで自分のコンテンツで稼ぐとしたらYouTubeのような動画サイトやストリーミングで再生回数を稼いだり、広告収入やタイアップに頼ったりをしてきたんですけど、とにかくバズらないと食べていけなかった」
少数の熱量の高いファンがいればクリエイターを支えられる時代に
「デジタルアートは今まで価値をつけづらかった。NFTが生まれて、本当に少数の熱量の高いファンがいればクリエイターを支えられる時代になった。アートシーンもこれから大きく変わるんじゃないかと思います」
NFTで高まるオリジナル性。無名アーティストのデジタルアートがなんと75億円に!
ある無名のアーティストがオークションに出品した、5000枚の絵を1つの作品にしたデジタルアートが、なんと日本円で75億円で落札されたことがある。NFTアートに対してなぜこんな高額がつくのだろうか?
ポケモンカードと同じく、NFTアートのレアリティにエキサイトする
「ポケモンカードを子どもが集めて、大人になってからもレアカードに何千万円も出すみたいな人が世界にはいたりするので。それと同じイメージで、そのレアリティに対してみんなエキサイトしてるのかな」と草野さん。
オリジナル作品への憧れがNFTアートに高値をつける
「高値がつくのはオリジナル作品へのロマン。モナリザを印刷したマグカップとか世界中で売っているけど、やっぱりオリジナルはすごいよねってなるじゃないですか。それと近い感覚なのかなって思います」
NFTでデジタルアートに高値が!バズらなくても食べていける
令和ネット論10min.
「デジタルの今」について解説する。今回のテーマ・NFTアートとは、NFT(非代替性トークン)と紐づけられたデジタルアートのこと。アーティストの草野絵美さんが、自身や長男がNFTアートを売った体験や、NFTアートの魅力を語る(令和ネット論10min.)