ChatGPT~アメリカのベンチャー・Open AIが開発した対話式AI
質問や命令文を打ち込むと人間が書いたような自然な文章で即座に回答する対話式AI「ChatGPT」。2か月ほどでユーザー数が1億人を突破。TikTok、インスタグラムと比べても驚異的な速さで普及した。
ChatGPTの基盤は大規模言語モデル。意思はなく知識で文章を生成する
ChatGPTの学習の基盤は大規模言語モデル。インターネット上のあらゆる文章を取り込み言葉を学習し、言葉のつながりを知識として蓄える。ChatGPTに意思はなく、確率的に高い言葉をつなげているだけ。
ChatGPTに指摘されるセキュリティなど5つのリスク
急速な進化を遂げるChatGPTだが、5つのリスクが指摘されている。①データセキュリティ。個人情報や機密情報の扱いなど。②教育への影響。リポートや論文などが簡単に作成できてしまう。
ChatGPTに指摘される著作権侵害、サイバー犯罪、情報の正確性など5つのリスク
③著作権侵害。生成されたものが既存作品に酷似することも。④サイバー犯罪。犯罪に使用可能なプログラムが生成できてしまう。⑤情報の正確性。生成された文章に誤りが含まれている可能性がある。
大規模言語モデルの弱点は最近の情報。事実とは異なる内容を生成する可能性も
IT批評家・尾原和啓さんは「大規模言語モデルは2021年より前のアメリカを中心とした知識はすごいけど最近の知識は乏しい。ハルシネーション(幻覚)という事実とは異なる内容が生成される可能性がある」と。
「アイデアの発想には使えるが、正しい情報を求めるには不向き」と池澤あやか
タレントでエンジニアの池澤あやかさんも「使い方はかなり重要になってくる。アイデアの発想には使っていけるが、正しい情報を求めるときは違う手法がいい。そういったことは大切になってくる」と話す。
桜井日奈子も興味津々・ChatGPTにどう命令すればいいのか?
「自分が求めている回答や文章をどう出してもらうのか。質問をするだけじゃなくて適切に命令をしていくことが大事」と話す尾原さんに、「どうやって命令すればいいんですか?」と桜井日奈子さんも興味津々。
ChatGPTに上手に命令できるテンプレートを深津貴之さんが開発
インタラクションデザイナー・深津貴之さんが考えたテンプレートを書きかえればChatGPTに命令できる。ポイントは①役割を与える。②何をしてほしいか具体的に書く。
ChatGPTにテンプレートを使って料理のレシピを注文すると…
テンプレートを使ってChatGPTに料理のレシピを注文。「あなたは和食の料理人」と役割を与え、「チーズを使用」「ビールに合う料理」「調理時間は15分以内」とすると「チーズ焼きおにぎり」が出力された。
ChatGPTに上手に質問できる呪文=命令文とは?
「自分の望みをどう単語に落とすか、国語力がすごく大事。ほかにも呪文(命令文)っていっぱいあって、『一歩ずつ考えよう』と入れるとChatGPTが順番を意識して回答を出すようになるんです」と尾原さん。
これぞ裏技!ChatGPTが質問して最高の答えを作ってくれる
裏技は「このタスクで最高の結果を出すために追加の情報が必要な場合は質問をしてください」という呪文。「これを入れるとChatGPT側が足りないところを勝手に質問して最高の答えを作ってくれる」と尾原さん。
「ChatGPT」対話式AIの仕組み+上手な質問の仕方とは?
令和ネット論
質問や命令文を打ち込むだけで、まるで人間が書いたような自然な文章を即座に回答する対話式AI「ChatGPT」。アメリカのベンチャー企業「Open AI」が開発し、2022年11月に無料公開すると、2か月ほどで月間ユーザー数が1億人を突破!世界中で話題となった。「ChatGPT」の特徴や仕組みを解説、さらに日常生活や仕事で使いこなすためのテクニックを、具体例の実演を交えて紹介する。(令和ネット論)