ゆうちゃみがメタバースのファッションショーに出演!バーチャルヒューマンも活躍
ゆうちゃみさん出演のファッションショーも開催されるなど、3次元の仮想空間メタバースがトレンドに。人間そっくりの「バーチャルヒューマン」も大活躍。バーチャルモデルのImmaは人気インフルエンサーに。
急成長するメタバース市場の中でも期待の分野が「デジタルツイン」
国によると世界のメタバース市場は2021年の約4兆円から、2030年には約80兆円に急拡大すると予想される。そんな仮想空間で2023年に期待される分野が「デジタルツイン」だ。
デジタルツインとは? 現実世界をデジタル空間に再現し、シミュレーションなどに活用
デジタルツインは現実世界に実在するものをデジタル空間に再現する技術。現実では難しいシミュレーションの場に最適で、工場の製造ラインを再現して機材の最適な配置を調べるなどし、安全性や作業効率を改善できる。
佐藤航陽が取り組むのは地球全体のデジタルツイン。NYも東京都も瞬時に再現できる
「今私がやっているのは地上から約300kmの人工衛星から地球全体の情報を把握し、AIが学習してそっくりなものを作り出す技術。NYや東京など再現したい空間をパッと出せる」と開発に取り組む佐藤航陽さん。
「誰もが自分の地球や宇宙を作り出し、自由自在に表現できるインフラを作りたい」
「最終的には万人が無料で作り出せるところまでいこうかなと。ブログやTwitterのアカウントを作る感覚で自分の世界や宇宙を作り出して、漫画風や映画風など自由自在に表現できるインフラを作りたい」
理論上はデジタルツインで宇宙も再現可能! 革命的なデジタルツイン
「子どもから大人まで全員手に入れられて自由に改変できる。理論上は地球の外側も行けるので、月、銀河系、火星も可能ですね。どういう宇宙を作るかを1人で考えられるというのが革命的なところかなと思っています」
聖地巡礼が変わる? デジタルツインはエンターテインメント業界にも大きな影響を
「エンタメ業界にもデジタルツインは大きな影響がありそう」と伊沢拓司さん。メディア環境研究者の森永真弓さんは「アニメ・ドラマの聖地巡礼が、デジタルツインならロケ後の状態のまま聖地巡礼も可能になる」と。
ヤンキー漫画の聖地でお掃除イベントを
「例えばヤンキー漫画のアニメでガラスが割れてガチャガチャなところにみんなで行って『お掃除するぞ!』みたいなイベントもできるかも。体験する側もだいぶ変わってくる」と森永さん。
生成系AIと組み合わせて1人でハリウッド級の映画を制作する10代も登場するかも
佐藤さんはデジタルツイン分野の才能の若さに驚くという。「生成系AIと組み合わせて1人でハリウッド映画みたいなのを作り出したり、10代がばく大な収益を生む世界が今後10年ぐらいで到来すると思いますね」
佐藤航陽注目の3DCGクリエイター・独学で超ハイレベルに到達する10代が続々登場
佐藤さんが注目するクリエイターkazuya Ohyanagiさん(18歳)は2年前にYouTubeを見て3DCGの道へ。「独学で学んでここまで行く10代がぽんぽん出てきているのが衝撃です」
ハイレベルなデジタルツインを作り出せる人が、やがて社会の中心に?
「こういう人たちが自然発生的に生まれているのが新しい現象。この中にリアルタイムで入って行くことも技術的には可能なので、こういう方々が社会の中心になる、その前夜にあると考えたほうがいい」と佐藤さん。
「デジタルツイン」拡大する仮想空間の可能性
令和ネット論
3次元の仮想空間「メタバース」がトレンドになった2022年。国によると、世界のメタバース市場は2021年の約4兆円から、2030年には約80兆円に急拡大すると予想される。そんな仮想空間で2023年期待される分野が「デジタルツイン」。「デジタルツイン」は現実世界に実在するものをデジタル空間上に再現する技術で、その活用事例を紹介すると共に、開発に取り組む佐藤航陽さんがねらいを語る。(令和ネット論)