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新型コロナウイルスのレッドゾーン・ICU集中治療室にカメラが
2021年7月、埼玉県にある病院。新型コロナウイルス重症患者専用に作ったICU集中治療室にカメラが入ることが許された。感染防具が必須のレッドゾーン。命を守るための最前線の現場で撮影した闘いの記録だ。
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エクモによるコロナ治療で生存率を引き上げた立て役者・竹田晋浩
現場を率いるのは集中治療医・竹田晋浩。コロナ治療の最後の切り札と言われる体外式膜型人工肺「エクモ」による治療で、日本の生存率を世界トップレベルに引き上げた立て役者だ。各患者に的確な判断を下していく。
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「エクモを導入しようと思います」竹田が決断する
新たな重症患者が搬送されてきた。「最重症。本当ギリギリ。4日前に入院してるんだけど、今日になってさらに悪化しちゃって。明日まで様子を見るのは無理なのでエクモを導入しようと思います」。竹田が決断した。
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エクモは最後の切り札、コロナ治療に特効薬はない
エクモとは体外式膜型人工肺といい、肺の役割をすることで本来の肺が回復する時間を作る装置。「エクモは治療が全部効かないときに使う最後の切り札。特効薬はなく、患者と一緒に我々も耐えて回復力を待つしかない」
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エクモ取り付けでサチュレーション(血中酸素濃度)が回復
エクモを患者に取り付け、起動した。管を血液が通り、サチュレーションが90%まで上がる。この数値は血中の酸素濃度をあらわし、90%以下は危険な状態だ。安定はしたが、まだ先は長く、何が起こるか分からない。
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治療には看護師や臨床工学技士も加わり、地道な作業の積み重ね
看護師は毎時間、エクモの機械の回転数や血液の流量をチェック。臨床工学技士も加わりエクモの中に血栓ができていないか調べる。「劇的に改善するのではなく、やってる中身はものすごく地道な小さいことの積み重ね」
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チーム医療がなくては現代医療は不可能
竹田は言う。「大がかりな治療をやるときは、今は昔と違って医師1人では対応はできない。集中治療、特にエクモは完璧なチーム医療。1人偉い先生がいて、その人がすべてを解決するというのは現代医療では不可能」
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「幸運は勇者を好む」~真面目な者のところに幸運は訪れる
「僕の好きな言葉に『幸運は勇者を好む』というのがある」と竹田は言う。「真面目に日々治療に携わって、しっかり患者を助けることをずっとやってる。そういったところに少しだけ幸運が訪れてくると思う」
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「いきててよかった」患者の言葉に深い充実感を覚える竹田
笑顔で話しかける竹田に重症から回復した患者はスマホを使って「うれしいです いきててよかった」と記した。「患者さんが退院間近になってくる充実感、何とも言えない気持ちね。これがあるから医者をやってられる」
【手話で楽しむ】新型コロナウイルス最前線ICU集中治療室
プロフェッショナル仕事の流儀
2021年7月。新型コロナウイルスと闘う最前線の現場、重症患者の集中治療室で撮影を開始。現場を率いるのは集中治療医・竹田晋浩。コロナ治療の“最後の切り札”と言われる体外式膜型人工肺「エクモ」による治療の第一人者で、日本のエクモ治療の生存率を世界トップレベルに引き上げた立て役者だ。感染爆発の裏で何が起きていたのか?私たちの命を守るための闘いの記録。(プロフェッショナル仕事の流儀)
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