工事現場などで働く「交通誘導警備員」。この道25年のプロ意識とは
工事現場などで、通る車や人を安全に誘導する「交通誘導警備員」。ただ道に立ち、旗を振るだけではない。この道25年の上野敏夫さんのプロ意識を紹介する。
工事の進捗(しんちょく)を絶えず確認「道路だけ見ていたら警備員にはなれない」
「工事の進捗を絶えず確認し、例えば道路へブームがのびて来るときは必ず車を止める。何か落ちてくる場合があるから、それを予測して上を見るようにしている。道路だけ見ていたら警備員にはなれない」
車の大きさに合わせて旗の高さや振り方を変える
「大きい車は高めに振るんだけど、乗用車の目線で振ってたら見えないでしょ。ダンプ、トラックのドライバーによく分かるように、なるべくスムーズに早めに車線変更をお願いします、という思いを込めて」
一度の青信号で通れる台数を把握し、車の大きさや車間距離によって台数を変える
一度の青信号で通れる車の台数を把握し、スムーズに流すよう気を配る。車の大きさや車間距離にも合わせて、誘導する台数を変える。
交通量が少なくても注意。「真剣勝負ですよ。ミスは許されませんから」
交通量が少なくても注意が必要だ。「緊張感もほぐれて気が抜ける時こそ気を遣わないと。見えない敵と戦ってるからね。真剣勝負ですよ。ミスは許されませんから」。彼らの真摯な仕事が、交通の安全を支えている。
交通誘導警備員 知られざるその仕事とは
プロフェッショナル仕事の流儀
工事現場で、通る車や人を安全に誘導する「交通誘導警備員」。この道25年の上野敏夫さんのプロ意識を紹介。工事の状況を絶えず確認するだけでなく、車の大きさに合わせて旗を振る高さや振り方を変え、一度の青信号で通れる車の台数を把握、常に首を振り、判断に誤りがないかを注意する・・・。仕事への真摯な姿勢と思いが、きょうも交通の安全を支えている。(プロフェッショナル仕事の流儀)