0:00
「お金が欲しいから働きます」。交通誘導警備員25年のベテランはそう言い切るが…
「お金が欲しいから働きます」。この道25年の交通誘導警備員・上野敏夫はそう言い切る。だが、年齢を感じさせない所作や、安全に誘導する技と心配りは「超一流。上野さんの右に出る者はいない」と言わしめる。
0:37
仕事への真摯な姿勢と情熱は「罪滅ぼし」
金のためだけと割り切れない、仕事への真摯な姿勢と情熱の理由は?「罪滅ぼしですよ。はっきり言ったら子どもなんかほったらかしでね」。妻の遺影に礼を言い、どしゃ降りの日も、太陽が照りつける日も旗を振る。
1:10
「みんな生かされている。生き続けること、すなわち努力しかねえだろうな」
アリに弁当をおすそ分けし、なり始めた甘夏の実に温かな視線を送る。上野が働く先に、見えたものとは?「みんな生かされてるからね。生き続けること、すなわち努力しかねえだろうな。だから懸命に生きる」
交通誘導のプロ“旗じいちゃん”の幸せとは
プロフェッショナル仕事の流儀
この道25年の交通誘導警備員、上野敏夫。年齢を感じさせない切れ味鋭い所作で旗を振り、車や人を安全に誘導するこまやかな技と心配りで「超一流」と言わしめる。上野は「金のために働く」と言い切ったが、とても金のためだと割り切ることのできない、仕事への真摯(しんし)な姿勢と情熱が見えてくる。“旗じいちゃん”の働く意味、そして幸せとは?(プロフェッショナル仕事の流儀)