いきなりですが、恵泉女学園大学教授藤田智先生からクイズ。「白菜で一番甘いところはどこでしょう？」川瀬良子「外側の葉っぱですか？」西城「そんなわけないじゃない。この白い部分です」

正解は？藤田「白菜はこのお尻の部分から切るわけですね」西城「あ、わかった！黄色の部分だ」藤田「正解です。白菜っていうのは球になった中の黄色い部分が甘いんですよね」

白菜は外側の葉で作られたでんぷんやたんぱく質がいったん貯蔵される。その後、うまみ成分であるグルタミン酸や糖となり、中央に多く送られるので、真ん中の部分が甘くなるのだ。

それではおいしい白菜を育てよう。まずは良い苗選び。葉の色が濃く病害虫におかされていないもの。そして双葉がついていて本葉が４～５枚ある元気なものを選ぼう。

厳選テク：植えつけ時期を守る。藤田「今の時期から９月下旬までに植えつけないと外側の葉っぱが結球に対して十分に育たないです」寒くなる前に外側の葉を大きく育て結球させる。苗の場合９月下旬までに植えつける。

葉を広げて育つので間隔は５０ｃｍ。株間４０～４５ｃｍ開ける。土づくり：完熟牛ふん堆肥３ｌ／㎡、化成肥料１００ｇ／㎡。よく耕し土と馴染ませよう。続いて水はけをよくするための畝立て。表面をならしたら完成。

選テク：マルチで病気を防ぐ。藤田「白菜の代表的な病害は２つ。軟腐病は茎が茶色くなって腐ってしまう、匂いがするんですね。根こぶ病は、根にこぶが出来て水が吸えなくなって枯死に至る」

解決方法は？　土の表面を覆うマルチ（マルチングフィルム）。雨などによる泥の跳ね返りから苗を守り、病気を防ぐことができる。幅、長さとも畝より３０ｃｍほど大きめのものを用意して全体を覆う。

マルチには雑草防除、保湿効果もあるので、ぜひ使ってほしい資材。苗の植えつけはこの曲と共に。「ベジタブルワンダフル」西城秀樹。植えつけ前に水を入れる。根を傷つけないように植えつけ。

苗を植え終えたらすぐに防虫ネットをかけよう。両端を留め具で押さえ、しっかり固定。裾のすき間を埋めて害虫の侵入を防ぐ。９月は台風で飛ばされないよう、ネットの上から支柱で押さえる。最後に水やりを忘れずに。

３か月後、トンネルの中でしっかり育っていた。まさに収穫時期だ。西城「重いでしょ？」白菜栽培：栽培時期（植え付け中間地・極早生品種）：８月下旬～９月下旬。収穫：１１月上旬～１２月下旬。