ＩＮＩの藤牧京介、ＦＲＵＩＴＳ ＺＩＰＰＥＲの鎮西寿々歌、仲川瑠夏が昭和レトロポップスを体感。案内人は数多くのヒット曲を手がけた音楽プロデューサー・西山宏明さん。楽曲は原田知世「時をかける少女」。

西山さんいわく「薬師丸ひろ子さんがアイドル的女優として売れた流れに乗って原田知世さんが主演映画「時をかける少女」のエンディングテーマを歌った。知世さんの純粋無垢な歌声が大勢の人々の心を打ちました」

知世さんの歌い方はシンプル。「歌手からでなく演技から始まってるんで、こういう歌唱法が新しいアイドルの形として生まれたんじゃないか。純粋さや透明感、一生懸命さが知世さんの声にハマった感じです」

鎮西さんが挑戦すると、裏声の部分が苦しそう。そこで安倉さやかさんの歌い方レッスン。「原田知世さんのすごさっていうのは声の透明感とまっすぐなボーカル。まっすぐ歌うっていうのが実は難しいんですよね」

「知世さんの歌い方はビブラートを過剰にかけない。リズムをめちゃくちゃ感じるのに出さずに歌うみたいな。これがスーッと入ってくる歌い方なんですよね。リズムを刻みながらもまっすぐ歌う」と安倉さん。

地声からファルセットに行くのが苦手な鎮西さん。安倉さんの秘密道具は半分だけ水が入ったペットボトルとストロー。ストローを軽く噛んで鼻をつまんで「うー」と言う。低い声も高い声も出しやすくする練習。

鎮西さんが歌ってみると、惜しい、あと一歩。そこでさらに高音を出しやすくする方法も伝授。「頬を両側から手で押して『う』の口になるように歌う」。たったこれだけのレッスンで裏声が出せるようになったのか？

鎮西さんが「時をかける少女」を熱唱。「裏声って行ったり来たりするけど、めちゃくちゃきれいですごく良かったです」と藤牧さん。安倉さんも「実際はちょっと苦労したんですよね。でもグッジョブだと思いました」