ＩＮＩの藤牧京介、ＦＲＵＩＴＳ ＺＩＰＰＥＲの鎮西寿々歌、仲川瑠夏が昭和レトロポップスを体感。案内人は音楽プロデューサー・西山宏明さん。楽曲は山下達郎「ＲＩＤＥ　ＯＮ　ＴＩＭＥ」（ライドオンタイム）。

西山さんいわく「この曲はカセットテープのＣＭに使われてヒットしました。それまで一部の音楽好きに評価されていた山下達郎さんが、ご自身がＣＭに登場したこともあって一気にメジャーシーンに躍り出たんです」

「当時テレビの威力ってすごかったんですよ。インターネットが無かった時代で、テレビＣＭでこの曲がかかった時に、今までなかったタイプの曲で、そのインパクトがすごかったんで一気にメジャーになった」

藤牧さんが挑戦。いい感だけど、もう一段上げるにはどうすれば？「山下さんのすごいところは世界中の音楽に精通してて、その知識から生まれる音楽は最先端の音楽だったし、歌い方にも表れていた」と今井さん。

疾走感が出る歌い方をするためにレイドバックというリズムをためる技術を使う。最初の言葉に少し食い気味にアクセントを置き、その後をためる。だけど次の言葉でまたスピード感を戻すことでリズムが駆け巡る。

さらに山下達郎さんならではの特徴が。「例えば『駆け抜けてく』のときに『か』っていう言葉の子音に『あ』っていう母音を足す。しゃくりとかそういうのが入ってくることで言葉がより立つ」と今井さん。

藤牧さんが熱唱。「単純に聞き惚れてました」と鎮西さん。「自分の歌い方をまた見つけられた気がしたので、すごく楽しかったです」と話す藤牧さんに、今井さんも「素晴らしかったです」と拍手を贈った。