地球表面の７割を占める海。太陽系のうち表面に海があるのは地球だけ。水は太陽に近すぎると蒸発し、遠すぎると氷に。地球は水が表面に存在できる絶妙な距離にある。生命が生存できる“ハビタブルゾーン”だ。

でもそもそも海はいつ、どうやって出来たのか。その全貌が明らかになり始めた。およそ４６億年前。漂うガスやチリが集まり太陽が生まれた。残ったガスやチリを材料に地球が誕生。地表はマグマで覆われている。

そこに降り注ぐ隕石。こうした隕石に海の元となる水が含まれている。水を含んだ隕石の物質は衝突によりガス化。そのガスにより水蒸気の大気が形成した。雨が降るが、地上は高温のため途中で蒸発する。

隕石の落下が収まると地表温度は下がり、上空の雨が地表にまで達する。豪雨が１０００年ほど続き地表に蓄積され、地球に海が出来たのではないかと考えられる。多様な生き物たちの全ては海から始まったと考えられる。