Web3とは何か。Webの世界を一変する大革命かも
Web3とはインターネットが第3段階に移行するとして、2021年末から一気に話題になったワード。「スリーはWebの世界を一変する大革命かもしれないといわれています」とIT批評家の尾原和啓さん。
Web1.0はネット上の情報を見るだけ。ネットサーフィンという言葉も誕生
インターネットの歴史をプレーバック。1995年、パソコン用基本ソフトWindows95が発売。これがネット上の情報を見るだけだった「Web1.0」段階で、一般の人もネットにつながれるように。
Web2.0はブログやSNSで誰もが情報発信できる段階へ
2005年、誰もが情報発信・共有できるようになった「Web2.0」の段階へ。ADSLや光回線で通信が高速化し、ネットは常時接続の時代へ。誰もがブログ・SNSで情報発信をし、つながれるようになった。
スマホの登場で個人の情報発信はより簡単に。しかし個人データの集中が問題に
2008年、iPoneが登場。スマホの登場で個人の情報発信はより簡単に。しかし大きな問題は個人データが一部のプラットフォーム企業に集中すること。データと利益の寡占状態を打ち破るためWeb3が誕生。
GAFAMなしでは成り立たない中央集権的な世界
誰もが情報発信できる中で、プラットフォーム企業が必要不可欠な存在に。各企業の頭文字を取ってGAFAMと呼ばれる。Web2.0ではGAFAMなしでは成り立たない中央集権的な世界が出来上がった。
インターネットの理想・非中央集権を実現するカギはブロックチェーン
尾原さんによれば「インターネットの哲学は非中央集権」。プラットフォーム企業に管理されない新しいインターネットの世界こそがWeb3。その理想を実現させるカギがブロックチェーンだ。
Web3のカギ・ブロックチェーンは相互監視で改ざんが難しい
ブロックチェーンはネットワークの中で発生した取引を記録。全ての取引履歴をいつでも誰でも検証できる。参加者が相互に監視し信頼を担保。取引データが一本の鎖のようにつながっているため改ざんが極めて難しい。
ブロックチェーンならビックデータを基に商品を売りつけることが難しくなる
「ブロックチェーンってみなさんが持っているパソコンを用いて計算している。なのでデータが1か所に集まらず、今みたいにビックデータを1か所に集めてなにか売りつけるとかは難しくなる」と起業家・慎泰俊さん。
ブロックチェーンでインターネットを非中央集権の世界に戻すことができる
「ブロックチェーンというテクノロジーを使えばもう一度インターネットを、力を集めすぎなくてもいい非中央集権の世界に戻すことができるんじゃないか」と尾原さんは期待を込める。
Web3とは何か? そのカギとなる技術ブロックチェーンとは?
令和ネット論
ネット上の情報を見るだけだった「Web1.0」、誰もが情報発信できるようになった「Web2.0」を経てわき上がった、インターネットの新たな概念「Web3」。掲げる理想は、非中央集権的なインターネットの世界だ。「Web3」とは一体どういうものなのか、インターネットの歴史を振り返りながらひも解くとともに、Web3実現のカギと言われる「ブロックチェーン」技術についても紹介する。(令和ネット論)