黒川紀章の名建築 さよなら中銀カプセルタワービル

首都圏ネットワーク

直方体のブロックを積み上げたような不思議な外観の「中銀(なかぎん)カプセルタワービル」。設計した建築家、故・黒川紀章氏は、一つ一つのカプセルを交換して建物を“新陳代謝”し、半永久的に持続することを目指した。完成から半世紀、建て替え・維持を問う議論を経て2022年4月、解体工事が始まり、昭和の名建築は姿を消そうとしている。黒川氏の建築哲学、カプセルに魅了された人々の思いに迫る。(首都圏ネットワーク)