ストランディングとは?クジラやイルカなどの漂着現象の謎に研究者が挑む!
ストランディングとはクジラやイルカなど海の生き物が漂着し、自力で戻れなくなる現象。全国各地で年間300件も報告されている。国立科学博物館の田島木綿子さんら研究者は現場に駆けつけ、その謎を研究している。
千葉県一宮町に駆けつけると妊娠したカズハゴンドウの遺骸が…
2023年4月、千葉県一宮町に妊娠したまま砂浜で死んでしまったカズハゴンドウの姿があった。「海に浮いてるときはいいけど、陸に上がると自重で肺が潰れてしまう。陸に上がるとあっという間に弱っていくんです」
重機で6頭をぶじに回収、研究施設で解剖へ
研究施設に運んで解剖することになったが、250kgもあるため、人力では無理。役場の人たちが重機を呼んで、ぶじに6頭回収できた。打ちあがった原因を解明し、海と人間の共存を探りたいと田島さんは考えている。
国立科学博物館・田島木綿子さん「人間と自然が共存できる筋道を作りたい」
「なぜ彼らが打ち上がってきてしまうのか、その原因を追究していきたい。そこに人間社会の影響があるなら、環境や生物をもっと理解して一緒に歩んでいく筋道づくりができたら」と田島さんは話している。
クジラやイルカなどが漂着するストランディングの謎に挑む!
サイエンスZERO
クジラやイルカなど海の生き物が河川などに漂着し、自力で戻れなくなる現象「ストランディング」。原因は諸説あり不明だが、全国で年間300件も報告されている。2023年4月、千葉県一宮町でも集団漂着の報告が。研究者が現場に駆け付けると妊娠したまま砂浜で死んでしまったカズハゴンドウの姿があった。打ちあがった原因を解明し、人間社会の影響はあるのか、海と人間の共存を探る。(サイエンスZERO)