• 琉球王家の模様が豊かな色彩で際立つ紅型(びんがた)0:00

    琉球王家の模様が豊かな色彩で際立つ紅型(びんがた)

    紅型の「紅」は多彩な色、「型」は模様を意味する。琉球王家の象徴・龍や鳳凰などの模様を際立たせるのが色彩の豊かさ。王族だけが着ることを許された黄色地をはじめ、古典舞踊の衣装にも伝統的配色が息づいている。

  • 紅型の染色は日差しに強い顔料で要は朱色1:13

    紅型の染色は日差しに強い顔料で要は朱色

    紅型の鮮やかな染色は主に鉱物を砕いて作る顔料を用い、日差しにも強く色あせない。古典舞踊の衣装を手がける紅型作家・道家由利子さんは「紅型の要は朱色。首里城のキリッとした赤を目指しています」と話す。

  • 配色のポイントは反対色、隈取で立体感を2:17

    配色のポイントは反対色、隈取で立体感を

    色塗りは糊で柄を描いた布に少しずつ色を置く。隣同士には反対色を塗るのがポイント。濃淡をつける隈取と呼ばれる手法で平面にグッと立体感が生まれる。水元という仕上げの作業で糊が落ち、鮮烈な色彩が立ち現れる。

  • 日を浴びて色彩の豊かさが際立つ紅型3:51

    日を浴びて色彩の豊かさが際立つ紅型

    紅型は日を浴びてこそ色彩の豊かさが際立つ。踊り手は琉球舞踊家・田口博章さん。日差しの中で舞う踊り手を引き立たせる紅型は、古より受け継がれてきた沖縄の誇りなのだ。

紅型(びんがた) 『琉球の心を映す』

美の壺

多彩な色と模様を意味する「紅型(びんがた)」。鮮やかな色の秘密は、主に鉱物を砕いて作る顔料を用いること。日差しにも強く色あせもしにくい。最も特徴的な朱色は、赤い顔料にわずかな墨を入れて深みのある色合いに。首里城のようなキリッとした赤を目指しているという。日差しの中で舞う踊り手を引き立たせる紅型は、いにしえから受け継がれてきた沖縄の誇りだ。(2020年8月放送 美の壺)