• 丹後ちりめんの特徴は凸凹の「しぼ」と美しい柄0:00

    丹後ちりめんの特徴は凸凹の「しぼ」と美しい柄

    絹織物「丹後(たんご)ちりめん」は京都府北部の丹後地方で300年にわたり作られてきた。特徴は「しぼ」と呼ばれる細かい凹凸と多彩で美しい地紋(柄)だ。丹後ちりめんは、主に着物の生地となる。

  • しぼが立体感や光沢、さらりとした肌触りを生み出す1:01

    しぼが立体感や光沢、さらりとした肌触りを生み出す

    天保元年創業のちりめん問屋には地域で織られた丹後ちりめんが集まる。独特の凹凸「しぼ」は立体感や柔らかな光沢を持たせ、さらりとした肌触りを生み出す。しぼも柄も豊富にあるのが丹後ちりめんの特徴だという。

  • 八丁撚糸機で横糸に強い撚りをかけてしぼができる1:59

    八丁撚糸機で横糸に強い撚りをかけてしぼができる

    しぼは江戸時代に発明された機械で作る。横糸に強い撚(よ)りをかけ、縦糸を組み合わせて生地を織りあげる。織られた布を湯に入れて汚れを落とすと撚りのかかった横糸が大きくうねり、しぼができあがる。

  • ジャカード機でパンチカードを使って多彩な柄をつける3:01

    ジャカード機でパンチカードを使って多彩な柄をつける

    丹後ちりめんのもう一つの特徴・多彩な柄はジャカード機という明治時代に日本にもたらされた機械で作る。パンチカードの情報で縦糸と横糸の織り方を指示し、1枚の反物に約3000枚のパンチカードを使うことも。

  • ちりめんは丹後になくてはならない産業4:00

    ちりめんは丹後になくてはならない産業

    ジャカード機でなければできない柄も多く、機屋の三代目社長・田茂井勇人さんはこの機械を使い続けている。「ちりめんは誇りを持ってできる仕事。丹後になくてはならない産業なので、この技術を継承していきたい」

「丹後ちりめん」独特の機械で作る「しぼ」と柄 京都丹後地方

美の壺

京都丹後地方で300年にわたり作られてきた絹織物、丹後ちりめん。その特徴は「しぼ」と呼ばれる細かい凹凸と織り込まれた多彩で美しい柄だ。丹後ちりめん独特の「しぼ」は着物に立体感や柔らかな光沢を持たせ、さらりとした肌触りを生み出す。「しぼ」は江戸時代に発明された独特の機器で横糸に強いよりをかけることで生まれるのだという。(美の壺)