使うほど変化する「漆器」漆の産地・浄法寺から~

美の壺

縄文時代から使われてきた日本最古の天然塗料の漆。漆塗りの漆器は日常の食卓や祝いの席を彩ってきた。国内で採れる漆の7割を生産する岩手県二戸市浄法寺町。20年ほどかけて育てた漆の木から、毎年6月から10月にかけて漆を採取する。漆は、塗り終わった後も変化してゆく魔法の塗料なのだとか。使えば使うほど艶が増し、手に馴染む不思議な器。「漆は生きている」と言われるゆえんだ。(美の壺)