東大名誉教授で宇宙物理学者の佐藤勝彦が解説「タイムマシンはもうある」
タイムマシンはもうある。この説を詳しく教えてくれるのは東京大学名誉教授の佐藤勝彦さん。「きっと皆さんもタイムマシンに一度は乗ったことがあると思いますよ。それは例えば新幹線です」。新幹線がタイムマシン?
タイムマシンはもう存在している!?新幹線で東京から博多まで行くと未来へ行っている
「新幹線に乗って東京から博多まで約1200km行ったとすれば、実は10億分の1秒だけ未来へ行ってるんです」アインシュタインの考えた相対性理論がわかれば、その理由がわかると思いますよ」と佐藤さん。
タイムマシン~相対性理論の前提は「光の速さはどんな状況でも変わらない」
「地球上より高速で動く宇宙船の中の方がゆっくり時間が流れている。これが相対性理論の基本」と佐藤さん。これをわかりやすく説明するには「光の速さはどんな状況でも変わらない」という相対性理論の前提がある。
移動する宇宙船の中で地面から天井まで光を出すと、光は斜めに進んで見える
地球で地面から光が出て天井に届くまで、仮に1秒とする。同じようにとても速い速度で移動する宇宙船の中で地面から天井まで光を出して見てみよう。宇宙船は動いているので地球から見ると光は斜めに進んで見える。
タイムマシン~地球上では1秒たっているのに、宇宙船では1秒たっていない
次に地球上と宇宙船上、2つの光を同時に出してみると、地球上では光が天井に届き1秒たっているのに、宇宙船ではまだ天井には届かず1秒たっていない。地球から見た宇宙船の中の1秒は地球上の1秒よりも長いのだ。
高速で飛ぶジェット機の中の時計は地上の時計よりわずかに遅れていたという実験結果も
相対性理論の基本は「高速で動いている物体の時間は止まっている物体の時間よりゆっくり進む」。アメリカの実験では高速で飛ぶジェット機の中の時計が地上の時計よりわずかに遅れていたという記録が残っている。
タイムマシン~新幹線に100万年乗り続ければ1秒先の未来へ行ける!
つまり新幹線に乗って移動している人の方が移動せずに同じ場所に止まっている人より時間がゆっくり進むということ。「時速285kmの新幹線で停車せずに100万年乗り続ければ1秒先の未来へ行ける」と佐藤さん。
山手線もタイムマシン。一周すると未来へ行ける
さらにみなさんご存じの山手線もタイムマシンに。例えば鶯谷駅から乗って山手線を一周して帰ってきたら1兆分の1秒だけ未来の鶯谷駅へ着くことに。ぜひみなさんもタイムトラベルしてみて下さい。
何百年も未来へ行くタイムマシンはいつできる?
ちょっと未来でなく、何百年も未来へ行くタイムマシンはいつできる?「とにかく未来へ行くためには、光の速さにものすごく近い高速の乗り物が必要。その技術ができるためには少なくとも100年では足りない」。
【相対性理論3雑学編】タイムマシンはもう存在している!?
チコちゃんに叱られる!
「タイムマシン」はもう存在していた!?例えば新幹線に乗って東京から博多まで約1200Km行ったとすれば、10億分の1秒未来へ行っているという。いったいどういうことなのか。アインシュタインが考えた相対性理論がわかればその理由がわかるという。(チコちゃんに叱られる!)